消えゆく風景
消えゆく風景
姜海萍・王五龍 写真二人展
2025年3月19日 – 3月30日 12:00-19:00 最終日17:00まで
レセプション 3月22日 15:00
156-0043 東京都世田谷区松原1-51-3 エトワール 3F 半山ギャラリー
写真芸術とは、多次元の思考を直感的な思考へと圧縮し、さらに一定の撮影技術を駆使して瞬間を捉える創作のプロセスである。
王五龍の写真作品の典型的な特徴は、生命に対する深い思索と瞬間的な感覚を内包し、深遠で生き生きとした思想を表現している。「消えゆく風景」シリーズでは、「私は誰なのか?私はどこにいるのか?」という哲学的な問いを投げかけている。「遊園」シリーズでは、中国の伝統文化に見られる庭園風景を題材とし、その中に「馬」を配置することで、幻想的な光景を生み出している。まさに「白駒過隙」、瞬く間に時が過ぎ去る感覚を表現している。
姜海萍の「上海1933屠宰場」は、現在ではスタイリッシュな文化発信地となっている上海のある場所が、かつて屠殺場であったことを知った際に創作の衝動を覚え、記録したことから生まれた。後に莫言の『生死疲労』を読み、生命の輪廻にインスピレーションを受け、再構築を試みた。本作は、写真・絵画・文章を融合させた作品群であり、深みと洗練を兼ね備え、人々に強い省察と追憶を促す。「人類・停止」シリーズは、作者がダイビング中に撮影した美しい水中の光景から着想を得て、丁寧に制作された作品である。人類がもう一つの世界を干渉することをやめるよう、強いメッセージを発している。
彼らの写真作品は、単なる記録にとどまらず、未来へと続く歴史の流れの中に刻まれていく。時に思索を促し、時に呼びかけを行い、今も未来も、私たちに感動と考察をもたらす。それこそが、写真の意義なのかもしれない。
王五龍
北京生まれ、現北京在住,芸術家
姜海萍
1990年、中国山東省煙台市生まれ。10歳より中国伝統の工筆画を学び、その後西洋絵画を習得。上海戯劇学院 クリエイティブ学部 メディアクリエイティブ専攻(現代アート・実験映像)卒業。イタリア、台湾への留学経験あり。初期は映画・映像の脚本・監督として活動。のちに多国に滞在し、シリアス文学および現代アートへ転向。デジタルメディア、コンセプチュアルフォトグラフィー、インスタレーション、絵画など多様なメディアを用いて社会的テーマを表現。作品テーマは、反戦、階級固定化、海洋保護、文明の回顧など。国内外のアート展に出展。